シャーマン

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シャーマンとは呪術者・巫女など。一般的なカナ表記は「シャーマン」だが正しい発音は「シャマーン」に近いです。シャーマンはツングース語に由来し、トランス状態に入って霊(超自然的存在)と交信する現象を起こすとされます。この現象自体や現象に基づく思想をシャーマニズムと呼ぶこともあります。


広義には地域を問わず同様の宗教、現象、思想を総合してシャーマニズムと呼びます。アニミズムを伴うことが多く、実際の宗教形態においてはシャーマニズムのみが存在するということはほとんどありません。


 シャーマニズムの定義


シャーマニズムの定義は学者によって様々です。 まず地域であるが、北アジアに限られるとする説と、世界中の他の地域で見られる諸現象を含める説があります。 また超自然的存在と交信する際、脱魂と憑依(憑霊)のどちらを基本と捉えるかについても意見が分かれています。エリアーデは脱魂を本質的とするが、I. M. ルイスは憑依を重視します。


佐々木宏幹氏によると、シャーマニズムには、次のような3つの要素があるとされます。


・トランスという特別の精神状態において脱魂または憑依(憑霊)が行われる
・神仏・精霊などの超自然的存在と直接接触・交流・交信
・社会的に一定の役割を持つ信仰と行動の体系


トランスは、ある種の異常心理状態ではあるが、平常の社会人と半ば交流できる状態でもあります。また演技的なものもあると考えられています。「脱魂」とは、ある人物の霊魂が身体を離脱することであり、「憑依(憑霊)」とは、神霊・精霊がある人物の身体に憑くことである。脱魂したシャーマンは、その間、超自然的存在と交流していて、その事情を報告する場合もあるが、憑依されたシャーマンは、その間のことを正気に返った時にまるで覚えていない場合が少なくありません。


また「憑霊(憑依)」はトランス状態になくても起こっていると考えられる場合があります。特に日本で「憑霊」と呼ばれるものにはさまざまなものがあります。


シャーマンイメージ


 シャーマンの種類


ジェームズ・フレイザーでは霊媒、予言者、見者、呪師とされていたがその多くはシャーマンに分類されます。佐々木宏幹氏は少なくとも5つに分ける必要性を主張しています。


・脱魂型 - シャーマンの霊魂が身体を離脱して霊界に赴き、諸精霊を使役してもろもろの役割を果たす。広義の精霊統御者型の一種。
・精霊統御者型 - 補助霊を駆使してもろもろの役割を果たす。
・霊媒型・憑霊型 - シャーマンが神霊・精霊を自らの身体に憑依させ、人格変換が行われ、シャーマンは神霊自身として一人称で語る。
・予言者型・霊感型 - シャーマンは神霊・精霊と直接交信し、その意思を三人称で語る。シャーマン自身の個人的意志がある。
・見者型 - 神霊の姿が見え、或いは声が聞こえる。神霊の意思を三人称で語る。


日本の場合、これらのうち複数の役割を1人で兼ねている場合が多いとされます。また若い頃は「霊媒」であったが、年を重ねるにつれて「予言者」→「見者」へと変わっていったと述懐する例が多いようです。


人がシャーマンと認められる過程にはいくつかの種類がある。社会によっても異なります。


・召命型 - ある日突然心身の異状として現れ、神霊によって選ばれたものと見なされる。選ばれようと願っていてもなれるものではないが、選ばれてしまったら本人の意志で拒絶することも困難。沖縄の「ウマレユタ」など。
・世襲型
・修行型 - 身体的理由(特に盲目)や経済的事情等からシャーマンになるための修行・学習を積む。沖縄の「ナライユタ」、日本の東北の「イタコ」など。
憑依する主体にもいくつかの種類があると考えられています。


・死口(しにくち)
・生口(いきくち)
・神口(かみくち)


 日本のシャーマン


『三国志 (歴史書)』中魏志倭人伝に記述されるいわゆる邪馬台国の女王の卑弥呼が用いたという「鬼道」もシャーマニズムと言われています。


下北半島の恐山におけるイタコ、沖縄のユタなど、20世紀においても各所にシャーマンに当てはまる事例が報告されています。なおユタ(シャーマン)とノロ(祭司)とは役割が異なります。


[参考]ウィキペディア


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